エジプト旅行!ルクソール東岸の神殿と博物館巡り(4日目)

朝4:15。前日に気球ツアーは夜明けに行われるため、昨日に続き、この日も朝早く起床しました。集合時間に宿のロビーにいると、宿の人からの「今日のツアーは中止になったよ」という非情な宣告。何やら強風とリビアからの砂塵でコンディションが悪かったとのこと。

いつもはそんなに中止率は高くないとのことですが、天候不良では仕方ありませんね。翌日に予定を変更することにしました。ちなみに、ルクソールの気球は、世界で一番安く気球に乗れる場所なんだとか。安いといっても6,500円くらいはしますが、せっかくなので、訪れた際は是非乗っておくといいと思います。

ルクソールで有名な王家の谷も、気球と同じ西岸にあり、“気球⇒王家の谷”の順でまとめてツアーで回る予定にしていたため、西岸の観光は翌日ということになります。

ルクソールってどんな街なの?

“ルクソール”という都市名は、ご存じの方も多いと思います。エジプト文明の後期(BC.1600~1100年ごろ)に栄えた街で、王家の谷や様々な神殿が有名です。

王家の谷では、ツタンカーメンのマスクが出土したことでも有名です。なお、ツタンカーメンのマスクは現在ルクソールにはなく、カイロの考古学博物館に展示されています。

ルクソールの街は、ナイル川によって、大きく東西に分かれています

東岸は、比較的緑が多く、古くから生者の街として栄えてきました。現在も鉄道の駅や街の中心は東岸にあります。東岸の主な観光スポットとしては、“カルナック神殿”“ルクソール神殿”“ルクソール博物館”“スーク(市場)”等があります。

逆に西岸は、砂漠地帯が広がっており、あまり人が寄り付かないため、王家の谷のような墓が作られるなど、死者の街として機能してきました。西岸の有名な観光地としては“王家の谷”“ハトシェプスト神殿”等が挙げられます。

ルクソールの観光は、東岸で1日、西岸で1日の計2日をかけて周るのが一般的です。

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ルクソール東岸を観光する

カルナック神殿へ行く

朝早く起床したのですが、ツアーが中止になったことでやることがなくなったので、二度寝します。起きたのは9:30。これから東岸を観光していきたいと思います。

まず、向かうのは“カルナック神殿”。カルナック神殿は東岸の中心部から数km離れており、徒歩で向かうのは少々厳しい感じです。また、敷地がかなり広く、ゆっくり見て周ると2時間くらいかかるとのこと。ルクソールもアスワンと同じく、13~15時は猛烈に暑くなる(40℃を超える)ので、カルナック神殿へは午前中に行っておくのがおススメです(夜にライトアップショーのあるようなので、暑さを避けるという点ではそちらもおススメです)。

僕は、宿泊しているOasis Hostelで、40エジプトポンド(約248円)で自転車を借りて向かうことにしました。

途中、舗装されていない道に生活排水が流れ出ているエリアで、道が沼のようになり、自転車がはまってしまいました。何とか手で押しながら進んでいると、どこからか、子どもたちがやってきて一緒に押してくれます。「お、なんていい子たちなんだ」と思っていた矢先、一人の子にバッグを思いっきり開けられます。

ドサドサッという音とともに、荷物が地面に落ちた途端、さっきまで優しかった子たちが急に眼の色を変えて群がってきます。

「おわぁぁぁぁぁあああ!」

と、叫びながら、同時にこう思います。「カメラとスマホとOSMOと地球の歩き方とポータブル充電器と充電ケーブルと小銭入れを持っていくのだけはやめてくれえぇぇ!!!」

とっさに、これらの物品を手で守り、一番単価の低かったボールペンとシャープペンをその辺に投げ、地面に落ちたものを次々に回収し、その場から走って逃げます。

…なんて恐ろしいんだ。。。

突然の出来事に驚きが残りつつ、自転車を漕いでいると、カルナック神殿が見えてきました。入口付近に自転車を停め、中に入ります。チケットの値段は120ポンド(約744円)でした。

中に入ると、巨大な柱やオベリスクに圧倒されます。

暑さでへとへとになりながらも、壮大さと神聖さが伝わってきます。

それにしても大きな神殿です。午前中に来て本当によかったと思います。日影がないので暑さがもろに来ます。

また、神殿内のいたるところに案内人のような感じの人がいて、「ここを登らせてあげるよ」と言ってきます。後で金銭を要求されるのはわかっていたので、大半を断っていたのですが、せっかくのエジプトで、わずかなお金をケチってもなぁと思い、2ポンドで面白そうなところだけ見ることにしました。

カルナック神殿を見終わった後は、暑さをしのぐため、室内のルクソール博物館に寄って、宿で夕方まで休みたいと思います。

ルクソール博物館へ行く

カルナック神殿からルクソール博物館へは、宿へ戻る途中にあるので、ちょっと寄って行こうと思います。

ナイル川沿いの道を進みつつ、ルクソール神殿に近づいてきたころ、のどが渇いたので近くの商店で水を買って飲みます。水を飲んでいたら一人の子どもが聞いてきます。

「どこへ行くの?」

僕は、先ほどの子どもたちに筆記用具を持って行かれた記憶が蘇りつつも答えます。

「ルクソール博物館だよ」

すると、その子は言ってきます。

「ルクソール博物館は閉まってるよ」

でた!そういうの。エジプトで声をかけてくる人はみんな言ってくるんです。閉まってるからと言われて本気にして着いて行くと変なところに連れて行かれるやつです。そんなことを何回も繰り返してきた僕は、彼の言うことを華麗にかわします。

「ハッハッハ!面白いね!ナイスジョークだ!」

そうして、ルクソール博物館に到着すると。。。

本当に閉まってやがる!(笑)

博物館は14~17時の間は閉まっているようです。あの子は本当のことを教えてくれていたんですね。見分けは難しいですが、たまに(5%以下)本当にいい人もいます。なんだか汚れた自分を見た感じがしました。

その後、宿で休んだ後、改めて17時に博物館に行くと、きっちり開いてました。

入場料は120ポンド(約744円)です。この博物館では王家の谷で発見された品を中心に、様々な歴史的な物品を見ることができます。まずは、展示スペースの前に王家の谷の発掘の歴史的なビデオを鑑賞します。ビデオは大体7~8分程度で、見終わると展示スペースに行きます。展示スペースに入ると係員的な人が、「50ポンド(約310円)払えば館内で写真撮影していいぞ」と言ってきます。せっかくの機会なので、試しに払ってみると、係員の態度が激変し、頼んでもいないのにガイドまでしてくれます。エジプトの王と神についてや歴史について、知らないことばかりだったのでとても勉強になりました。

あと、良いのか悪いのか分かりませんが、展示品(ケースに入っていないもの)に触れと言ってきて、触ることができました。

さすがに触れはしませんが、ミイラも撮影することができました。

こんな感じで一通り博物館を楽しむことができました。個人的には50ポンドでこれだけできるのならば、払う価値があったと思います。

夜のルクソール神殿に行く

博物館を楽しんだ後は、ルクソール神殿に行きます。この神殿は、カルナック神殿ほど大きくはないのですが、ルクソール市内の中心にあり、アクセスが非常にしやすい場所です。また、これはカルナック神殿もなのですが、夜まで営業?しており、夜はとてもきれいにライトアップされます。昼間訪れるのも良いですが、涼しくなった夜に訪れるのも、また良いでしょう。入場料は100ポンド(約620円)です。外からもよく見えるので、わざわざ中にまで入らない人も多いと聞きますが、夜は中に入ったほうが、より楽しめそうです。

ルクソール神殿にはオベリスクが2本ありましたが、1本はフランスに寄贈され、現在はパリのコンコルド広場にあるようです。

門だけでなく、内部もライトアップされており、非常にきれいです。むしろ昼間より柱の存在感が増し、より壮大に見えてきます。陰影が付くからか、壁画もよく見えます。

非常に分かりにくいですが、”スフィンクス街道”と呼ばれる道です。ルクソール神殿からカルナック神殿まで、両端にスフィンクスが並んだ道が一直線に続いています。

これでルクソール神殿を楽しんだので、宿に戻ることにします。翌日は王家の谷等のルクソール西側の観光です。

旅を計画する

◆航空券の予約

旅を計画したら航空券を予約すると思いますが、僕は以下のサイトをはじめ、様々なサイトを比較して安いところで予約するようにしています。

skyscanner スカイスキャナー

skyticket スカイチケット

DeNAトラベル

◆宿の予約

宿の予約は以下のサイトを活用しています。以前は飛び込みで宿を探していましたが、旅の予定に合わせて柔軟に宿を選ぶことができるので、ネットで予約するのはおすすめです。

Booking.com ブッキングドットコム

trivago トリバゴ

エジプト旅行記一覧

①旅行を思いついてからビザ取得・入国までの流れ

②両替方法や危険度は?

③カイロからアスワンへの移動(1日目)

④寝台列車とアスワンの街をぶらつく(2日目)

⑤世界遺産発祥の地アブシンベル神殿の観光(3日目)

⑥ルクソール東岸の神殿と博物館巡り(4日目)←now

⑦ルクソール西岸の王家の谷と神殿巡り(5日目)

⑧首都カイロの考古学博物館と街巡り(6日目)

⑨ギザの三大ビラミッドを訪れる(7日目)

⑩オールドカイロと最大の市場(8日目)

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