エジプト旅行!世界遺産発祥の地アブシンベル神殿の観光(3日目)

エジプト3日目。

この日は、アスワンから約250km離れた場所にあるアブシンベル神殿を観光しました。アブシンベル神殿は世界遺産条約創設のきっかけにもなった遺跡として有名です。

世界遺産条約創設のきっかけになったアブシンベル神殿へ行ってみた

なぜアブシンベル神殿が世界遺産条約創設のきっかけになったのか?

なぜ、アブシンベル神殿が世界遺産条約のきっかけになったのか、簡単に説明します。

エジプトでは、昔からナイル川の氾濫と干ばつにより、安定的な農業ができないという状況がありました。そこで、ナイル川の氾濫防止灌漑用水の確保を目的に、ソ連の援助を受けて”アスワン・ハイ・ダム”を建設することになります。

アブシンベル神殿は当初、ダム建設によってナセル湖の底に沈む予定でしたが、国際世論の反対もあったため、ユネスコが募金を募り、1964~68年に高台へ移築しました。これがきっかけで、「人類にとって顕著な普遍的価値」がある物や自然を保護するために世界遺産条約が創設されました。

今回訪れたアブシンベル神殿は、そういう観点から、”世界遺産発祥の地”とも言えるのではないでしょうか。

アブシンベル神殿自体も1979年に世界文化遺産に登録されています。

アブシンベル神殿の行き方

話は戻り、まずはアブシンベル神殿の行き方について説明します。

アスワン市内からのアクセスは、ツアーを予約するのが一般的です。僕は泊まった宿(Yaseen Hostel)でツアーを予約し、アブシンベル神殿へ行きました。価格は200エジプトポンド(約1,240円)でした。

このツアーでの注意点は、朝がとても早いことです。おそらく日中の暑い時間帯を避けるためでしょう。以下にツアーの大体の行程を書いておきます。

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3:30 ホテルロビー集合

4:00 出発(ホテルにバスが来る)

4:45 別のバスとの集合場所に到着

5:00 別のバスとともに隊列を組み出発

7:45 アブシンベル神殿到着

~神殿の観光時間~

9:30 観光終了、バス出発

13:00 解散

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アスワンとアブシンベル神殿は約250kmも離れているので、とにかく移動時間が長いです。

このツアー以外にも、ナセル湖を2泊3日程度のクルージングしながらアブシンベル神殿へ向かうツアー(Yaseen Hostelにはありません)や、時間がない場合はカイロからアブシンベルの街まで飛行機が飛んでいるので、アブシンベルに宿泊するというのも一つの手です。

アブシンベル神殿に行ってみた

ここからは、実際のツアーの体験を書いていきます。

ツアーの集合は、朝3:30と、非常に朝が早いですが、のどの渇きで目が覚めました。

アスワンは、年平均降水量が0.5㎜だったこともあり、世界一雨の降らない都市として有名です。日中は、乾燥が著しいため汗をかきません。というより瞬時に蒸発してしまいます。リュック等の体に接している部分はだらだら汗をかくので、一応汗をかいているんだということはわかります。なお、エジプトの南に位置しているため、最高気温も高くなります。

バスが宿に来たのは4:00。まだ暗いうちに出発します。この時点ではまだ涼しいです。ここから約45分間走行し、”アブシンベルロード”の入口で停車します。

しばらく待っていると、次々にツアーのバスが集まってきました。アブシンベル神殿には、これらの車やバスで隊列(コンボイ)を組んで向かいます。コンボイを組む理由は砂漠でのテロ対策とか安全確保のためだとか。コンボイの前後を軍が警備します。

そして、5:00に出発します。バスは100km/h以上のスピードで走りますが、250km程度の距離があるのでアブシンベル神殿まではここから約3時間弱かかります。正直、車内はやることがないのと朝早く起きたのとで、ツアー参加者の大半が寝て過ごしています。たまーに目が覚めて外を見ると、砂漠がずっと続いているだけの景色が広がっています。ちなみに初めはコンボイを組んでいたものの、気が付いたらバラバラになって、途中のパーキングで休憩しているバスもいました。

車内で長い移動時間を過ごした後、7:45にようやくアブシンベル神殿に到着です。

遠くに見える丘がアブシンベル神殿です。駐車場からは徒歩で向かいます。少し歩くと入場ゲートがあります。チケットの値段は175ポンド(約1,085円)です。

ゲートを越えて、いよいよ神殿に向かいます。神殿への道は一本道なので特に迷うことはありません。しばらく歩くと、ナセル湖が見えてきます。ナセル湖の横をしばらく歩くと、神殿に到着です!

おおおおおぉぉぉぉ~!!!

でかい!

教科書で見た風景がそこにあります。こちらは大神殿です。巨大な像に圧倒されます。神殿内部は撮影禁止だったので写真はありませんが、外から見るだけでも感動が伝わってきます。

エジプトのアブシンベル神殿 – Spherical Image – RICOH THETA

少し離れたところには小神殿もあります。

エジプトのアブシンベル神殿(小神殿) – Spherical Image – RICOH THETA

こちらは、やや小さめなものの、彫られた像と彫刻が感動ものです。

距離感等がわかりにくいと思うので、一応動画を載せておきます。大神殿と小神殿は割と近い場所にあります。

アブシンベル神殿の滞在時間は二時間弱と短めでしたが、割とちょうどいい感じです。しっかり見たい人はやや短いと感じるかもしれませんが、次第に暑くなってくるので、知らず知らずのうちに消耗します。また、アブシンベル神殿のゲートの中には水を売っている店が無く、水を買うためには外(駐車場横の店)に行かなければならないので、水は多めに持っておいた方が良いと思います。

そして、9:30。駐車場に戻り、帰路につきます。帰りも3時間くらいの旅路なので、車内はひたすら寝て過ごします。

13:00にアスワンの宿に戻り、これで解散になります。最後はとてもあっけない。すっかり気温が高くなっていて、地獄のようです。

まだ4月でこれ。。。

最高気温を見ていくと驚愕です。よ・・46℃だって。。。

アスワンには、アブシンベル神殿の他にも、”イシス神殿”や”未完成のオベリスク”等の観光名所はありますが、とんでもない暑さがやってくるので、早めに北へ行くことにします。

次はルクソールに行くことにします。

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アスワンからルクソールへの移動

アスワンからルクソールへ鉄道を使って行ってみる

アスワンからルクソールへ向かう列車は1時間に1本程度出ています。東京のように駅に行けばすぐ列車が来るわけではありませんが、駅でのんびり待っていれば割とすぐに列車は来ます。

早速、窓口で切符を購入!と、思ったのですが、駅員と客が何やら話しているばかりでなかなか窓口が空きません。

ずっと待っていると、ホームに列車が来たので、もう乗ることにします。確か、車内でも切符は買えるという情報を見たような覚えが。。。

車内はこんな感じ。クーラーが効いていて思ったより快適です。むしろ、やや寒いくらいなので長袖を羽織るくらいが丁度いいくらいです。空いている席があったので、そこに座ることにします。

しばらくすると、車掌が回ってきて、切符の改札が始まります。切符を持っていないことを伝えると車内で購入することができました。価格は66ポンド(約410円)です。ちなみに、車内で購入する切符は、駅で購入する切符と違って指定席ではないので注意が必要です。僕も途中で席の指定席券を持っている人が来て移動を余儀なくされました。

アスワンからルクソールへは、約3時間で到着しました。到着したころには、もう夕方でした。

ルクソールでは、Oasis Hotelに宿泊します。ここは、決して高級宿ではないですが、宿の方のホスピタリティが素晴らしいです。ルクソールには2泊滞在予定で、価格は175ポンド(約1085円)とバックパッカーの味方の値段です。

そのほか、宿でツアーの予約ができるようだったので、いくつか予約しました。

・気球ツアー 1080ポンド(約6,696円)

・王家の谷プライベートツアー 450ポンド(約2,925円)

アスワンで節約した分、バンバン使います(笑)

とりあえず、予約だけして、宿で休むことにしました。この日は本当に寝てばかり(移動ばかり)の日でした。

旅を計画する

◆航空券の予約

旅を計画したら航空券を予約すると思いますが、僕は以下のサイトをはじめ、様々なサイトを比較して安いところで予約するようにしています。

skyscanner スカイスキャナー

skyticket スカイチケット

DeNAトラベル

◆宿の予約

宿の予約は以下のサイトを活用しています。以前は飛び込みで宿を探していましたが、旅の予定に合わせて柔軟に宿を選ぶことができるので、ネットで予約するのはおすすめです。

Booking.com ブッキングドットコム

trivago トリバゴ

エジプト旅行記一覧

①旅行を思いついてからビザ取得・入国までの流れ

②両替方法や危険度は?

③カイロからアスワンへの移動(1日目)

④寝台列車とアスワンの街をぶらつく(2日目)

⑤世界遺産発祥の地アブシンベル神殿の観光(3日目)←now

⑥ルクソール東岸の神殿と博物館巡り(4日目)

⑦ルクソール西岸の王家の谷と神殿巡り(5日目)

⑧首都カイロの考古学博物館と街巡り(6日目)

⑨ギザの三大ビラミッドを訪れる(7日目)

⑩オールドカイロと最大の市場(8日目)