エジプト2日目 、朝6:30に起きると列車はまだ走っていました。GPSで位置を確かめるとルクソールを少し過ぎたくらいでした。目的地のアスワンまでは、まだあと4時間くらい必要です。
前回の記事で切符の取り方や価格、乗り場等は書いたものの、あまり寝台列車の内部のことを紹介できていなかったので、ここで少し紹介します。
目次
エジプトの寝台列車ってどんな感じなの?
寝台列車の区間
まず、寝台列車の運行区間ですが、カイロ(ギザ)~アスワンまでを走っています。途中、ルクソール等の有名観光地のある都市を通ります。エジプト南部の都市に行くときには便利です。
ただし、ルクソールで降りてもアスワンで降りても、運賃は同じ80$なので、終着点のアスワンまで乗ったほうがお得です。
線路は基本的にナイル川に沿って通っており、ナイル川沿いには多くの街が存在していることから、大体の場所で携帯の電波は通じます。朝、車窓から見える川は美しく、とてもテンションが高まります。
個室の中はどうなっているの?
寝台列車は個室になっており、定員は2名です。一人旅や奇数人数の旅の場合、相部屋になる場合があります。
部屋にはソファーと洗面台があります。寝るときはソファーの背もたれを倒してベッドにします。ベッドは2段あり、上段へははしごで上ります。部屋にエアコンもありますが、効きかたが極端なため暑かったり、寒かったりしてやや大変でした。
また、部屋の中にトイレやシャワーはないので注意が必要です。トイレは部屋を出て各号車の端のほうにあります。なお、シャワーはありません。洗面台から水は出ますが、あまりきれいではないのだろうなという感じのため、乗車前に水を買っておくのがベターです。因みにトイレは、例により線路にボットン的な感じですが、気候が乾燥しているせいか、あまり汚くはなく、不潔感は特にありませんでした。
寝台列車の他の車両はなにがあるの?
寝台列車には、ベッドのある個室のほかに、ラウンジもあります。僕はそれを知らず、朝に車内を散策している時に発見しました。夜に行くとバーになっていて、お酒も飲めるらしいと聞きましたが、朝そこに行くと乗務員たちのくつろぎの場になっていました。
車内を映した動画も一応載せておきます。↓
そして朝食
そうこうしているうちにアスワンの到着90分前になりました。ベッドが片されます。
朝食はベッドを片したあと、およそ10分後に配られます。夕食に続き、またもや機内食感が。
メニューは
・パン 3個
・イチゴジャム
・チーズ(かなりしょっぱい) 2個
・コーヒー
でした。相部屋だったアメリカ人のおじいちゃんは、ダイエット中らしく、チーズをくれました。ありがたいのだけど、かなりしょっぱいチーズだったので割と体には悪い気がします。あと、飲み物はコーヒーかチャイが選べます。
そのあと、列車の個室でくつろいでいたらあっという間にアスワンの街に到着しました。
アスワンに到着!周辺を歩いてみる
アスワンの宿
アスワンでは、Yaseen Hostelに宿泊しました。
この宿は、高級な感じではないものの、駅から近く、かつ宿泊料金も1泊100エジプトポンド(約620円)と安かったので、バックパッカー向けの宿です。また、アスワン周辺の様々なツアーも用意されており、それも予約できます。
AswanのYaseen Hostelの部屋 – Spherical Image – RICOH THETA
部屋は、こんな感じ。決してきれいでは無いけれど、この値段なら全然OKって感じです。やはり乾燥しているからか、特に不潔感はありません。
また、屋上からアスワンの街が一望できるのもいいところです。
こちらは駅方向の眺め。遠くに赤い建物がずらっと並んでいるのがわかります。
ナイル川方向を見ると建物が雑多な感じに並んでいますが、よく見るとナイル川も見えます。
360°カメラで撮るとこんな感じです。
アスワンYaseen Hostelの屋上から – Spherical Image – RICOH THETA
アスワンで日本円を両替する
さて、アスワンまで来ましたが、この時点では持ってきたUSドルとカイロの空港で両替した5,000円分のエジプトポンドしか持っていなかったので、アスワンで日本円からエジプトポンドへ両替しなくてはなりません。通常(カイロ等の大きな都市)、両替はその辺の目についた銀行に入り、受付もしくは警備員に英語で日本円からエジプトポンドへ両替したいと言えば案内してくれます。
アスワンでは、銀行は多く存在するものの、小さい街だからか、日本円を取り扱ってくれる銀行はあまり多くありません。当初、Abu Dhabi Islamic Bankで日本円を両替してくれると言われたのですが、待っていると銀行員から「ごめん、機械が故障しちゃった」と言われ、再度銀行探しを余儀なくされました。結局15軒くらいまわって、BANQUE MISRという銀行で両替してもらいました。
3万円ほど両替したのですが、エジプトでは最高額紙幣が200エジプトポンド(約1,240円)のため、割と多くのお札を受け取ることになり、なかなかの成金感です。
アスワンの街を歩いてみる
両替をしたことでHP(お金)も回復しました。この日は珍しくノープランだったので、さっそくアスワンの街を散策してみます。
カイロであれだけ汚かったナイル川も、ここまで来れば、なかなかの透明度。ナイル川の対岸に何か見えます。気になるので行ってみることにします。
川沿いを歩いていると、フルーカと呼ばれるエジプトの伝統的なヨット(写真の船)やルクソールまでのクルージングに誘われます。ただ、僕の場合はただ対岸に渡りたいだけなので、地元の人が使うような渡船を使うことにしました。
渡船乗り場に到着。地元の人は2ポンド(約12.4円)で乗れるものの、観光客は5ポンド(約31円)とのこと。倍以上の値段設定に疑問を感じつつも、安かったので乗ることにしました。
乗船中の動画です↓
アスワン市街の対岸に渡ると、割と砂漠感があります。何かの遺跡でしょうか。これだけ大々的な感じなのに、観光客はほとんどいませんでした。ガイドらしき人から声をかけられましたが、特に中に入りたいと思わなかったので断りました。周辺にはラクダ使いもいました。
その後、なんとなく、対岸側はを見てまわったので、アスワンの街に戻ります。先ほどの動画はアスワン市街に戻る船です。
その後はスーク(市場)をぶらぶら歩きます。駅の南側からお店がずらっと並んでいる通りが続いているので、道に迷うことも特にありません。
スークを歩いていると、「ニーハオ!」と声をかけられます。最初の方は「日本人だよ」と伝えていたのですが、次から次に声をかけられるのできりがないです。たまーに「日本人か?」と言われ、反応すると店の中に連れ込まれたり、商品を見せられたりします。気になるものがあれば、価格交渉をしてみるのもいいかもしれません。価格交渉は店員の言い値の10分の1からはじめて、3分の1くらいで買うようにしました。ただ、中には信じられないくらいの価格をふっかけて来る場合もあるので、何軒か価格交渉をしてみて、自分の中でおおよその予算を決めたうえで交渉するといいかもしれません。
スークを見てまわったらすっかり夜になっていました。
昼間に行った対岸も、きれいにライトアップされていました。川沿いの道やスークであれば夜歩いてもそこまで危ない感じはしませんでした。ただし、それらの道を外れると、一気に街灯がなくなるので注意が必要です。
この日はしばらく夜の散策を楽しんだ後、エジプト人のソウルフードである”コシャリ”を食べて宿に戻りました。
コシャリについて、説明が難しいなと思ったら、Wikipediaに以下のように書いてありました。
米、マカロニやスパゲッティなどのパスタ、ヒヨコ豆、レンズ豆をミックスし、揚げた玉ねぎとトマトソースをかけた料理で、カルと呼ばれる酢と、シャッタと呼ばれる辛味ソースをかけて食べる。コシャリは上記で挙げた食材を中心とはするが、材料や分量や加工時間を変更し味の差別化を図るものであり、現地では同じ味は無いとまで言われるほど、単純かつ奥深い料理である。
へぇ~~~。
確かにいろいろ混ざっていて、米なのか、麺なのか、ジャンルは良くわかりませんでしたが、とても美味しいです。クセも少ないので、割とどんな人でも食べられる料理だと思います。価格も10~15ポンド(約62~93円)くらいと安いです。
翌日は朝から、アブシンベル神殿に行く予定だったので、翌日に備えて早く寝ることにしました。
アブシンベル神殿の観光記は次の記事に記載します。
旅を計画する
◆航空券の予約
旅を計画したら航空券を予約すると思いますが、僕は以下のサイトをはじめ、様々なサイトを比較して安いところで予約するようにしています。
◆宿の予約
宿の予約は以下のサイトを活用しています。以前は飛び込みで宿を探していましたが、旅の予定に合わせて柔軟に宿を選ぶことができるので、ネットで予約するのはおすすめです。
エジプト旅行記一覧