夏、海、ビーチ。。。
水に触れる機会の多い時期・場所に活躍するのがサンダルでしょう。
今回は、そんなサンダルの中で、”最強”(たいぞー調べ)と言われる、『ギョサン』について、紹介していきます!
そもそもギョサンとは?
見た目はこんな感じ。っと言っても、なかなかうまく説明できないのでWikipediaを参照します。
ギョサンとは、安価な一体整形の樹脂製ビーチサンダルに対する小笠原諸島独自の呼称。名前の由来は「漁業(従事者の履く)サンダル」や「漁協(で売っている)サンダル」の略である。
素材はペレットでできている。鼻緒とソールが一体成型されているため、非常に丈夫で鼻緒が抜ける事はないのが特徴である。水を使う場所での使用を想定して設計されており、タイルなどの上でも意外と滑りにくい。元は安さと丈夫さが取り得の極めて実用性重視の履物であった。
だそうです。素晴らしい説明です(笑)
要約すると
- 鼻緒とソールが一体になっている
- 水のある場所で滑りにくい
- 安い
- 丈夫
と、言うことです。
ギョサンの歴史
こちらも、Wikipediaを参考にすると。。。
小笠原諸島が日本に返還された1968年頃から漁師たちの間で普及し始めた。まもなく島内の一般住民も日常的に使用するようになり、「ギョサン」という愛称で呼ばれるようになったようである。その後、島の普段履きが、島を訪れる人たちの間でも小笠原名物として知られるようになる。
とのこと。どおりで小笠原にいるとギョサンを身近に感じるわけですね。
正直、小笠原諸島では履物をほとんど売っていませんが、その中で最も大々的に売られているのがギョサン。冗談でもなんでもなく、小笠原では本当にほとんどの人がギョサンを履いているんです。
ギョサンの種類
ひとえに”ギョサン”と言っても、実はいくつか種類があるんです。ここでは、僕も使ってみたいくつかのギョサンを紹介していきます!
なお、ギョサンの種類の名称については、製造会社や地域により異なるものと考えられますが、便宜的に僕が呼んでいる呼び方で記載していきます。
父ギョ
これは、最もポピュラーなサンダルかもしれませんね。ポピュラーな商品であるが故にカラーバリエーションが豊富です。父島で主に売っているため、僕は”父ギョ”と呼んでいます。
特徴としては、とにかく”履きやすい”ということ。使用している素材が比較的柔らかく、履いているうちに足にフィットするようになります。表面に小さな突起があり、これがあることによって水に濡れても乾燥しやすくなります。あと、こちらのギョサンは水に浮くので、海で流されたとしても、泳いで取りにいくことが可能です。他の種のギョサンと比較したメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 比較的柔らかく履きやすい(足にフィットしやすい)
- 乾燥しやすい
- 水に浮く
デメリット
- 男性用サイズしかない(Mサイズであれば24.5㎝)
- 底部に小さな穴が開いており、そこに小石が挟まることで歩くと音が鳴るようになる
母ギョ
こちらは”母ギョ”。主に母島で売られていることから、そう呼んでいます。
特徴はかかとの部分に空洞があり、エアーマックスみたいになっているということ。ただし、履いていてもその恩恵は特に感じません(笑)
あとは、表面にイボイボがあり、それが気持ちいいです(はじめは足の裏が痛いと感じるかもしれません)。また、表面のイボイボのおかげで水にぬれても乾燥するのが早いです。素材は父ギョと同じような感じなので柔らかく、足にフィットします。あと、水に浮きます。メリットとデメリットは以下の通り。
メリット
- 比較的柔らかく履きやすい(足にフィットしやすい)
- (父ギョより)乾燥しやすい
- 水に浮く
デメリット
- サイズのバリエーションが少ない
- 色のバリエーションが少ない
ラメギョ
こちらは”ラメギョ”。透明な素材にラメが入っていることから、そう呼んでいます。
特徴としては、圧倒的なバリエーションでしょう。色・サイズともに種類が多く、選択肢の幅が広いため、他の地味なギョサンと比べて圧倒的なファッション性を誇ります。クリアー素材にラメが入っているものだけでなく、ガンメタル調の素材のものもあります。素材は固めのものが多く、歩き心地は上記二種よりもよくない印象(特にクリアーな素材のほう)です。底部は大きな格子状になっているため、大きな石が挟まりやすいです(挟まっても取りやすいですが)。また、上で紹介したギョサンに比べて滑りやすいという情報もいただきました。使用されている素材が固いのが原因ではないかと考えられます。
こちらのギョサンは水に沈むので、浜辺で遊んでいてうっかり脱げても波にさらわれて流れていくとこは少ない印象です。メリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 色・サイズのバリエーションが豊富
- 水に沈む
- ファッション性が高い
デメリット
- 素材が固く、足にフィットしにくい(特にクリアー素材)
- 父ギョ、母ギョに比べて滑りやすい
- 上記二種に比べて乾燥しにくい
まとめ
ギョサンは、他のサンダルと比較すると、圧倒的に滑りにくく、また、鼻緒とソールが一体になっているため、本当に丈夫です。普通のサンダルと比較すると、やや重く設計されていますが、それが逆に安定感を感じさせてもくれます。夏の普段履きやキャンプ、車内のリラックス用の履物としてすごく使い勝手の良い”最強サンダル”です。
また、何と言っても注目したいのがその価格。どれもこれも、およそ1,000円前後と、コスパが本当に良いんです!
デザインも、ややダサい感じが一周まわって逆にオシャレな気がしますね!
僕も今では手放せなくなってしまったアイテム”ギョサン”。皆さんもぜひ普段履きやプレゼントとして活用してみてはいかがでしょうか。