小笠原諸島へ行くには、『おがさわら丸』という船に24時間乗ると言うのが唯一の方法です。
船旅は普段なかなか体験できない一方で、チケットを無くした(紛失した)場合の対処法があまり知られていないのも事実。今回は、そんな『おがさわら丸』のチケットを無くした場合の対処法の説明をしていきます。
目次
おがさわら丸のチケットは二種類
おがさわら丸のチケットは、二種類あります。
搭乗券
一つは搭乗券。これは、東京で行きチケットを購入したときに貰えます。サイズはスマホよりも少し大きいくらいのもので、レシートのような感じです。
搭乗券は、おがさわら丸に乗る際に必ず必要になります。
なお、搭乗券はおがさわら丸から下船する際にスタッフに渡す必要があるため、乗船してからも無くさないよう、しっかりと管理しておきましょう。
搭乗券引換書
もう一つは搭乗券引換書。これは、小笠原(父島)からおがさわら丸に乗る直前に搭乗券と引き換えるために必要なチケットで、A4サイズのものです。
こちらは、おがさわら丸に乗るための搭乗券を引き換えるものですので、より無くしてはならないチケットです。
おがさわら丸のチケットを無くした!
それでは、おがさわら丸のチケットを無くしてしまった場合の話をしていきます。
無くしたのが搭乗券の場合
搭乗券は、おがさわら丸に乗った後にどこかに紛れるか、間違えて捨ててしまったりして無くすパターンが多いと思います。
とは言え、おがさわら丸から下船する際は必ずスタッフに渡さなくてはならないものなので、搭乗券を無くした場合は、下船前におがさわら丸の案内カウンター(4F)もしくは、下船時に下船口付近でチケットを回収しているスタッフに「搭乗券を紛失した旨」を伝えると、手書き様式の搭乗券の代わりとなる紙をもらえるので、それを記載してスタッフに渡すことで下船することができます。
無くしたのが搭乗券引換書の場合
搭乗券引換書を使うのは、父島のおがさわら丸乗船直前のため、ついつい管理がおろそかになりがちです。特に、長期で小笠原に滞在する場合はついつい無くしてしまうこともあるでしょう。
しかし、こちらのチケットは搭乗券を発行する際に必ず必要になるので、無くしてしまうと少し厄介です。
搭乗券引換書を無くした場合は、とりあえず新たにチケットを買い直す必要があります。
※乗船券購入申込書
チケットの購入は、父島の船客待合所の窓口で行います。窓口のスタッフに、「搭乗券引換書を無くした旨」を伝えると、『乗船券購入申込書』をもらえるので、それを記載し料金を支払えばチケットを再購入できます。チケットの再購入の際には搭乗券と共に『船車券販売証明書』と『搭乗券引換証(乗船券)を紛失のお客様』という紙を渡されます。
※搭乗券引換証(乗船券)を紛失のお客様の用紙
特に『船車券販売証明書』については運賃払い戻しの際に必要になるので、絶対に無くさないようにしてください。
※船車券販売証明書
なお、運賃払い戻しの都合から、再購入するのは無くしたチケットと同じ座席カテゴリーにしましょう。
運賃の払い戻しは可能
チケット再購入の際に渡された『搭乗券引換証(乗船券)を紛失のお客様』という紙に、運賃の払い戻しについての説明があります。
紛失した乗船券(搭乗券引換書)が見つかった場合
紛失した搭乗券引換書が見つかった場合は、乗船日より6ヶ月後以内に、『小笠原海運』の窓口にて『再発行証明書(船車券販売証明書)』と『搭乗券引換書』を提出すれば、運賃が返却されます。運賃の返却はおよそ10分くらいの手続きで終わります。
ここで注意なのが、小笠原海運の窓口の場所。ついつい竹芝桟橋にあると思いがちですが、実際の最寄駅は『田町』です。
また、窓口に行くのが難しい場合は、小笠原海運の本社営業部に『再発行証明書(船車券販売証明書)』と『搭乗券引換書』、『振込先情報を記載した紙』を送付すれば運賃から送金手数料が引かれた額が指定口座に振り込まれます。なお、この際の郵便料金は自己負担になります。
紛失した乗船券(搭乗券引換書)が見つからなかった場合
紛失した搭乗券引換書が見つからなかった場合は、乗船予定日から6ヶ月後以上1年後以内に小笠原海運本社営業部に連絡したうえで、『再発行証明書(船車券販売証明書)』と『振込先情報を記載した紙』を郵送します。すると、搭乗券が利用されていないことを確認したうえで運賃が指定口座に振り込まれます。
なお、搭乗券が利用されていないことを確認する作業料が2,000円かかるようで、実際に振り込まれる金額は、運賃から2,000円と送金手数料が引かれた額になります。また、こちらも郵便料金は自己負担です。
まとめ
小笠原への旅は、普段はあまり機会の無い船旅ということで、ついつい戸惑いがちです。
今どき、紙のチケットだなんて、少々時代遅れのような気もしますが、せっかくの旅、せっかくの小笠原なので、これも含めて、ぜひとも小笠原を楽しんでみてはいかがでしょうか。