皆さんは、”魚の歯磨き”ってやったことありますか?
「ちょっと言っている意味が分からないんですけど・・・」
というアナタ。分かります、その気持ち(笑)
小笠原諸島の父島には、そんな奇妙な体験ができる場所があるんです。
今回は、そんな、”魚の歯磨き”ができる施設について紹介していきます!
魚の歯磨きができるのは『小笠原水産センター』
”魚の歯磨き”ができるのは、『小笠原水産センター』という施設。
場所は、”おがさわら丸”や”ははじま丸”が停泊する船着場のすぐ近くです。
こちらは東京都がやっている施設で、例えるならば”父島における小さな水族館”といった感じ。
小笠原周辺に生息している魚が普通に見えるものから珍しいものまで、屋内外の水槽に展示されています。
入場料が無料なのが非常にうれしいところです。
屋外の水槽で見られる魚
屋外には、大きく分けて1つの水槽があります。
1つ目は『サメ・エイの水槽』。
サメ・エイと言いながらアオウミガメもいます。
サメは1mちょっとくらいの”ネムリブカ”が数匹泳いでいました。
2つ目は『アオリイカの水槽』。
アオリイカの水槽と銘打っているものの、この日いたアオリイカは1匹のみ。
後は中くらい(50~60cm)の魚が数匹泳いでいました。
3つ目は『扇池水槽』。
この水槽は小笠原近海に生息する比較的小さな魚(40cm未満程度)がたくさんいます。
屋内の水槽で見られる魚
屋内には小さめの水槽が複数あります。
ミズクラゲの水槽や
ミノカサゴなど、様々な海の生物や、オガサワラヨシノボリをはじめとした淡水の魚たちもいます。
また、魚だけでなくエビやヤシガニなどの甲殻類やサメの歯なども展示されています。
割と小さ目の水族館なので、長くても30分くらいで見てもらうことができます。
アカバの歯磨きをやってみた!
歯磨きをさせてくれる魚の種類は”アカバ”です。
別名をアカハタというスズキ目ハタ科のこの魚は、小笠原では普通に見る魚です。
日に焼けているからか、皮膚の色が赤ではなく灰色っぽくなっています。
この、”アカバの歯磨き”は元々島の子どもたちが棒を差し出したところ、アカバが興味を示したのが始まりとのこと。
歯磨きの手順は以下の通り。
- 壁を歯ブラシで叩く
- 歯ブラシに興味を持つ子や口を開ける子がいる
- やさしく磨く、エラも磨くと喜ぶ
実際にやってみたところ、壁を叩くだけで何匹か出てきます。
シャイなのか、はじめはうろうろしていますが、しばらくすると口を開けてくれます。
思ったよりかわいく、癒されます。
アカバのなかには完全に身を任せ、ゴロンと横にやるやつもいたりして、魚のほうもリラックスしている様子。
まとめ
小笠原といえば、世界自然遺産ということもあり、山や綺麗な海に目がいきがちですが、街中にあるちょっとした施設も楽しめます。
水産センターも、決して大きな水族館ではありませんが、その分趣向を凝らしており、普段の生活では体験できないようなアイデアが詰まっています!
小笠原に行った際は、是非足を運んでみてください。
PS.
ちなみに・・・
『海遊』というお店では、ラーメンのなかにアカバの半身の入った”アカバラーメン”を食べることができます。アカバに親近感が湧いたようでしたらこちらもお試しください(笑)
アカバの歯磨きの様子をyoutubeにアップしました。こちらも是非参考にしてみてください!