この日は王家の谷のあるルクソール西岸の観光をする予定です。
前日の夜にカメラの充電器が壊れるというハプニングが起こりました。まだ、カメラの電池は3分の2ほどあるものの、このままではカイロに到達してもピラミッドをカメラで撮影できない恐れがあるので、カメラの電池の節約に努めたいと思います。
朝4:30。前日に乗れなかった気球に乗るべく、まずは船に乗りナイル川を渡ります。
船はいくつもあり、みんな気球ツアーに参加する人です。隣の人と、「朝は冷えるねー」なんて会話をしながら、出航を待ちます。
待ちます。
待ちます。
待ち。。。あれ?
あまりに出航しないので不思議に思っていると、
「おい、今日は中止だ!」
とのこと。
ええぇぇぇぇ~今日もかよおぉぉぉ!!
という訳で、結局今日も中止です。最悪です。今日も強風が原因のようです。とりあえず、帰って、王家の谷ツアーの時間まで寝ます。
ルクソール西岸ツアー
王家の谷に行く
寝ていると「起きろ!」と、起こされます。どうやらツアーの時間になって、宿の従業員が起こしに来てくれたようです。と、言うわけで寝起きでボーっとしながら、ツアーに出かけます。
ナイル川の対岸にガイドがいるとのことで、船に乗り、対岸に渡ります。そしてガイドと合流し、ツアーが始まります。
王家の谷とは、エジプト新王国時代の王の墓の集まったルクソール西岸の岩山の谷にある岩窟墓群のことです。古代のエジプトの王たちはピラミッド等、大きな建造物で自分の力を誇示してきましたが、盗掘(墓荒らし)が相次いだため、それを防ぐため目立たない岩山に王の墓を作ったとのこと。戦争が続いたためか、国としての力があまり強力ではなかったのかもしれません。それでも盗掘が相次ぎ、盗掘されずに残っていたのは有名な”ツタンカーメン”の墓くらいなんだそうです。
王家の谷の入場料は160エジプトポンド(約992円)。この値段のチケットは王家の谷の3つのお墓(名前は忘れましたが指定されています)に入ることができますが、ツタンカーメンの墓には入るには別途料金が必要なので注意が必要です。なお、王家の谷では写真撮影は基本的には禁止されていますが、300ポンド(約1,860円)を支払うことで写真撮影(カメラの持ち込みが)ができるようになります。
チケット売り場から王家の谷の入口までは車(トラム?)に乗りますが、それは4ポンド(約24.8円)でした。
僕は、気球ツアーが中止になり、若干やけくそモードだったので写真撮影をするためにお金を支払います。
王家の谷は、見ての通り草木が全くありません。本当に岩と砂の世界です。
入口はこんな感じ。コンセプト通り、非常に地味です。
お墓の内部はこんな感じ。壁画がきれいに描かれていて、本当にきれいです。
エジプト王家の谷 – Spherical Image – RICOH THETA
3,000年以上前のものがよくこんなにきれいに残っていたもんだと、正直感動です。昔の人は、今のように電気がなかったのにどうやってこれを書いたんだろうと思っていたら、鏡を使って光を取り入れていたそうです。
もう少し色々見て回りたかったのですが、お金がかかって仕方がないので、泣く泣く王家の谷を後にします。
ハトシェプスト女王葬祭殿へ行く
王家の谷の次は、ハトシェプスト女王葬祭殿へ向かいます。ここは、古代エジプトで唯一の女性ファラオだったハトシェプストが作った葬祭殿だそうです。ハトシェプストは争いを好まなかったため、この時代は戦争が少なかった時代だったそうです。
入場料は80ポンド(約496円)で、ここでも入場してから車(トラム?)に乗車して入口まで向かいます。
岩山に張り付くように作られています。なんかとてもカッコいい。
エジプト、ハトシェプスト葬祭殿 – Spherical Image – RICOH THETA
気球に乗っていたら、この葬祭殿を上から眺めることができたとのこと。思い出すと非常に悔しい思いが募りますが、やはり見たかった!!
王家の谷しかりハトシェプスト葬祭殿しかり、ゴールデンウィークということもあるかと思いますが日本人のツアー客が非常に多かったです。
ハブ神殿
この日のツアーでは、最後にハブ神殿に行きます。ハブ神殿は、正式にはラムセス3世葬祭殿と言います。
こぢんまりとしながらも、立派で力強い門があり、荘厳さを感じさせてくれる建物です。
エジプト、ハブ神殿 – Spherical Image – RICOH THETA
これが門の壁画です。
門の壁画には、一部書き直している部分が見られます。これは、門を閉じたときに、閉じた門扉と重なってしまったため、書き直したのだとか。ちなみに間違って書いていた絵師は処刑されてしまったとのこと。今だったら、絵を間違ったくらいで。。。とも思いますが、これだけの門を作るために大きな石を何個も積み重ねて作っていたことを考えたら、それだけ怒るものなのかもしれません。修復せずそのまま重ねて書き直しているあたりに落胆を感じます。
中に入るとラムセス3世の像が並んでいます。他の観光地と違って観光客の数が少ないので、この静かな空間を独り占めできます。
これで、ルクソール西岸の観光を終え市街に戻ります。
ルクソールからカイロへの移動
市内に戻った後、気球に乗るチャンスを待つために明日まで待つか、カイロに向かうかで悩みます。カメラの充電器さえ買えれば気球のチャンスを待ちたいのですが。。。
ルクソール市内を探し回ったのですが、Nikonの充電器等あるわけもなく、ピラミッドをカメラに収められないのは本当に後悔すると思い、その日の夜行バスでカイロに向かうことにします。大都市のカイロに行けば充電器が買えるかもしれないので、カイロでも店を探すことにします。
バス乗り場はルクソール駅の南側にあります。チケットもその周辺の店で買うことができます。バスはルクソールを21:30に出発し、カイロには7:30に着く予定。
バス乗り場の近くの”AL Eman jet”ということろでチケットを購入しました。カイロまでは120ポンド(約744円)。
安っす!!!
カイロからアスワンまでの夜行列車が80$だったのに、その10分の1以下で乗れるなんて。。。
この日は最後まで後悔の一日でした。翌日は起きたらカイロです。
旅を計画する
◆航空券の予約
旅を計画したら航空券を予約すると思いますが、僕は以下のサイトをはじめ、様々なサイトを比較して安いところで予約するようにしています。
◆宿の予約
宿の予約は以下のサイトを活用しています。以前は飛び込みで宿を探していましたが、旅の予定に合わせて柔軟に宿を選ぶことができるので、ネットで予約するのはおすすめです。
エジプト旅行記一覧