エジプト旅行!オールドカイロと最大の市場(8日目)

いよいよエジプト最終日です。

この日はオールドカイロ周辺と、エジプト最大の市場(スーク)である”ハーン・ハリーリ”を巡ります。

カイロの歴史地区を歩く

オールドカイロ地域を歩く

これまでは、世界四大文明である”エジプト文明”の遺跡を中心に旅を進めてきましたが、エジプトにはそれ以外の見どころもあります。その一つが”オールドカイロ”です。

エジプトは、5,000年以上前に誕生した”エジプト文明”が有名ですが、様々な国が侵攻してきた歴史があり、現在では様々な文化が入り混じった国になっています。

およそ2,000年前、当時エジプトを征服していたマケドニア王国によって成立したアルゲアス・プトレマイオス朝をローマ帝国が滅ぼします。その際に入ってきた宗教が”コプト教(原始キリスト教)”です。現在では大部分がイスラム教徒が占めているエジプトですが、およそ5~10%程度の人はコプト教を信仰していると言われています。

オールドカイロはカイロ発祥の地と言われており、カイロの歴史を語る上では外せない場所です。

さて、話は戻り、オールドカイロに向かいます。

オールドカイロへは、地下鉄の”Mar Girgis駅”からのアクセスが便利です。

駅周辺を見ただけで、すでにエジプトっぽくない風景が広がっています。なんとなく東ヨーロッパを思い起こさせます。

こちらが聖ジョージ修道院です。

壁にはタイルでキリスト教っぽい絵が描かれるなど、至る所でキリスト教の雰囲気が感じられます。

その他、街もエジプトっぽさというよりは西洋な雰囲気です。全体的に静かで、厳かな雰囲気が漂っていました。

世界遺産のシタデルへ行く

先ほども書いたように、エジプトは様々な文化が入り混じっている国です。

ローマ帝国により統治されていたエジプトですが、その後イスラム帝国が侵攻しエジプトを征服したため、イスラム教をはじめとしたイスラム文化が広がっていきます。

シタデル”周辺はイスラム旧市街になっており、様々なイスラム建築があります。

シタデルへの行き方は、カイロ考古学博物館裏の西バスターミナルから154番160番バスに乗って行きます。

バスターミナルは西と東があるので、お間違えないように。バスを下りる場所は以下の地図を参考にしつつ、近くで降りる感じです。

バスでシタデルの近くまで行くと、丘の上に城壁らしきものが見えます。

坂を10分ほど登っていくと、シタデルの入口に到着しました。シタデルの入場料は100エジプトポンド(約620円)です。

城壁の中を歩いていくと、オスマン帝国の総帥だったムハンマド・アリーが作った”ムハンマド・アリーモスク”があります。

さらに進んでいくと、城壁の上からカイロ市街を一望することができます。

写真右側には、巨大な”スルタン・ハサン・モスク”が見えます。

また、シタデルには軍事博物館もあり、博物館周辺には戦闘機や戦車が展示されています。

これらを見学し、いざ博物館へ!と思っていましたが、2018年現在は改装中で営業していないそうです。営業するようになるのは来年なんだとか。非常に残念です。

シタデルから出て、先ほど城壁の上から見えたスルタン・ハサン・モスクへ行きます。

入場料は60ポンド(約372円)で、スルタン・ハサン・モスクだけでなく隣にあるガーマ・リファーイへも入場することができます。

ちなみに、これらのモスクに入るときには入口で靴を預けるのですが、最後出るときにチップを渡す必要があるので注意しましょう。僕は2ポンド(約12.4円)渡しました。

スルタン・ハサン・モスクは、1363年に完成したマムルーク朝建築を代表する建造物です。カイロで最も高い約80mの尖塔が特徴です。近くで見るとさすがに大きいです。

この写真だとあまり全貌がわかりませんね(笑)。左がスルタン・ハサン・モスク、右がガーマ・リファーイです。

スルタン・ハサン・モスク – Spherical Image – RICOH THETA

内部はこんな感じ。天井の高さが建築の大きさを物語っています。これが650年前に作られたとはなかなか信じられませんね。

ちなみに、ガーマ・リファーイの内部はこんな感じです。

ガーマ・リファーイ – Spherical Image – RICOH THETA

こちらはやや薄暗い感じですが、装飾があります。

ここから、エジプト最大のスーク(市場)である、”ハーン・ハリーリ”に向かいたいと思います。

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エジプト最大の市場ハーン・ハリーリ

ハーン・ハリーリまでのアクセス

ハーン・ハリーリは近くに地下鉄の駅が無いため、僕は歩いていくことにしました。

Mohamed Naguib駅からおよそ2.2kmの道のりです。少し距離があるように見えますが、ある程度の場所からは店が連なっているため、そこまでの距離感は感じません。

市場は、端の方が生活のための店が中心です。

中心のモスク(Al-Hussein Mosque)に近づくにつれ、観光客向けの店が増えてきます。

市場は人がごった返しているので、荷物等を盗られないように、注意が必要かもしれません。

「いやいや!そこ、絶対通れないだろ!!」

と言いたくなるような場所にも、遠慮なく車や馬車が突っ込んでくるので注意が必要です。また、それらがすれ違う時はクラクションがけたたましく鳴り、特に大きな混乱が生まれます。

喧騒の中、ふと脇を見ると子猫が。。。

かっ、かわええぇぇ~!!!

そんなこんなで市場を楽しみつつ、日本へのお土産に選んだのは、エジプトで有名な”香水瓶”です。

※写真は撮り忘れたため無いですが、なかなかきれいな品ですよ。

見た目は高そうですが、値切ることでどんどん安くなります

僕は20本セットのものが欲しいと思い、交渉を開始しました。頑張って値切って自分も納得価格の400ポンド(約2,480円)になったので、店員に「この価格で買うよ」と伝えました。そして、お金を支払おうと財布を開けたら。。。

お、お金が無ぇ。。。

エジプト最終日だったためか、残金を確認すると納得価格の400ポンドすらありませんでした。店員に「お金が無いから買えないや」と伝えたところ、更なる値引き交渉をし始めたと思われてしまいました。結局、僕が一歩も引かなかった(買えなかった)ためか、財布にあった残金のほとんどである250ポンド(約1,550円)まで値が下がりました。ここまですると店員は激怒し、お金を渡したら、

「ヤクーザ!!アリババ!!二度と来るな!!」

と怒鳴られながら店を追い出されてしまいました。

「割れ物だから梱包してくれない?」

と、一応聞いてみたのですが、僕がそこに存在しないかの如く、無視され続けてしまいました。まぁ、それでも香水瓶1本当たり約78円で買うことができたので良しとします。

気が付けば夜、そろそろ帰路へ就かなければなりません。

カイロ市内から空港へ向かう

お土産も買ったので、いよいよ出国のためにカイロ国際空港へ向かいます。

カイロ空港へはバスで行きます。バスはシタデルへ行くときにも利用した、カイロ考古学博物館裏のターミナルから出ています。

先ほどと異なり、空港行きのバスは東ターミナルから出ているので注意が必要です。空港行きのバスは、近くの係員に尋ねると教えてくれました。このまま、終点までバスに乗っていれば空港に到着します。

また、空港内のターミナル間の移動は、シャトルバスがありますので、それを利用しました。

これで、いよいよエジプトも最後。少しさみしい気持ちもありますが、今回の旅は本当に良い思い出になりました。

旅を計画する

◆航空券の予約

旅を計画したら航空券を予約すると思いますが、僕は以下のサイトをはじめ、様々なサイトを比較して安いところで予約するようにしています。

skyscanner スカイスキャナー

skyticket スカイチケット

DeNAトラベル

◆宿の予約

宿の予約は以下のサイトを活用しています。以前は飛び込みで宿を探していましたが、旅の予定に合わせて柔軟に宿を選ぶことができるので、ネットで予約するのはおすすめです。

Booking.com ブッキングドットコム

trivago トリバゴ

エジプト旅行記一覧

①旅行を思いついてからビザ取得・入国までの流れ

②両替方法や危険度は?

③カイロからアスワンへの移動(1日目)

④寝台列車とアスワンの街をぶらつく(2日目)

⑤世界遺産発祥の地アブシンベル神殿の観光(3日目)

⑥ルクソール東岸の神殿と博物館巡り(4日目)

⑦ルクソール西岸の王家の谷と神殿巡り(5日目)

⑧首都カイロの考古学博物館と街巡り(6日目)

⑨ギザの三大ビラミッドを訪れる(7日目)

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